目次
はじめに
本記事では、CTIシステム「Comdesk」と「TELE ALL ONE」を比較し、それぞれの特徴や導入効果を詳しく解説します。
営業効率の向上や顧客との接続率アップを目指す企業にとって、これらのシステムがどのような役割を果たすのか、具体的な事例や調査データをもとにご紹介します。
さらに、両サービスが提供するユニークな機能と、それが企業の成功をどう後押しするのかを深掘り、どちらのシステムが自社に適しているかを検討するためのヒントをお届けします。
特徴比較
Comdesk Lead
Comdesk Leadは、電話営業に必要な「量 × 質」を実現するアウトバウンド特化型のCTIシステムです。新規顧客の開拓から休眠顧客の掘り起こしまで、発信業務の生産性を大幅に向上させます。
国内で唯一、IP回線と携帯回線の併用が可能なCTIシステムとして特許を取得しており、柔軟な運用が可能です。
「Click to Call」「090/080発信」「かけ放題」の3つの機能が連携して発信効率を最大化。接続率を最大20%向上させると同時に、コスト削減も最大80%を実現します。
TELE ALL ONE
一方、TELE ALL ONEは、プレディクティブ架電機能を搭載したアウトバウンド特化型のCTIシステムです。大量のリストに効率よく架電できるよう設計されており、電話営業やテレマーケティングの効果を最大化します。
Comdeskは、接続率を重視する営業部門や、不動産営業のように物件仲介の効率化が重要な業界で特に効果を発揮します。さらに、リストの戦略的運用が求められる大規模なプロジェクトにも適しています。一方で、TELE ALL ONEは、効率的な自動発信機能を活用し、手間を省きつつ高い成果を目指す企業に適しています。特に、限られたリソースで広範囲にわたる架電活動を行う必要がある企業にとっては理想的です。
導入効果比較
ComdeskとTELE ALL ONEの導入効果を比較すると、発信可能な電話番号の違いが成果に大きく影響を与えていることが明らかです。架電効率や通電率の差が具体的な成約数や収益に直結しています。
架電効率と月間架電数
- TELE ALL ONE: プレディクティブ(一斉架電)により架電効率は150%、月間架電数は3,000件。
- Comdesk: 架電効率は100%、月間架電数は2,000件と控えめ。
しかし、通電率を考慮すると話が変わります。
通電率と接続数
- TELE ALL ONEの通電率は5%と低く、接続数は月150件に留まります。
- 一方、Comdeskの通電率は15%と高く、接続数は月300件に達します。
この通電率の違いは、発信可能な電話番号の種類に大きく影響を受けています。
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発信可能な電話番号の違いがもたらす効果
Comdeskは、他社にはない090/080の携帯番号を利用できるCTIシステムです。この特長が「繋がりやすさ」を実現し、営業効率に直接影響を与えています。
電話番号による応答率の調査結果
2023年の調査によると、顧客の応答率は発信元の電話番号によって次のように変化しました:
- 応答率が高い番号: 090、080、03番号。
- 応答率が低い番号: 0120、050番号。
顧客は、携帯番号や市外局番付きの番号に対して安心感を抱きやすく、応答率が高くなることが分かっています。
Comdeskの強み
Comdeskでは、携帯回線を活用して090や080番号を使用できるため、以下の効果が得られます:
- 応答率の向上:携帯番号の安心感が通電率を押し上げる。
- 接続率の向上:結果的に、通話数が増え成約のチャンスが広がる。
- 営業効率の最大化:発信業務全体の生産性向上に直結。
営業成果へのインパクト
発信可能な電話番号の違いによる通電率の差は、成約数と収益に直接影響します。営業5名体制での比較では、次のような成果が見られました:
- TELE ALL ONE: 通電率5%、成約数月5件、収益412.5万円。
- Comdesk: 通電率15%、成約数月10件、収益1,237.5万円。
これにより、Comdeskは月間で825万円の収益差を生む可能性があります。発信可能な電話番号の特性を最大限に活かすことが、営業効率の鍵となっているのです。
使いやすさの比較
TELE ALL ONE
TELE ALL ONEは、大規模な発信業務を効率化するための設計がなされていますが、プレディクティブ機能の設定や運用に一定の学習コストが必要です。
Comdesk
Comdeskは、シンプルな操作性と直感的なUIで、誰でも簡単に使いこなせる設計です。
特にClick to Call機能は、手間をかけずに発信業務を開始できます。また、かけ間違いやかけ漏れ防止リスト配布や禁止番号リスト設定などは、特にテレアポ初心者の方や、システムに不慣れなアポインターの方のミスを防ぎ、管理者の手間を削減してくれます。
サポート体制
TELE ALL ONE
TELE ALL ONEでは、初期設定後は基本的に自己管理が求められ、サポート体制は限定的です。
シンプルな操作性により、導入後のサポートを最小限に抑える設計となっています。
さらに、ユーザー数が増加する場合には、サポートの範囲が不足する可能性があります。このため、小規模なチームでの利用には向いていますが、大規模な拡張には課題が残ります。
Comdesk
Comdeskは、専任サポートやチュートリアルが充実しており、導入初期からしっかりとした支援を提供します。利用規模の拡張・縮小に対応できるスケーラビリティを備えており、長期的な活用に適した設計となっています。どの段階においても安心して使用を継続できる環境が整っています。
コスト
両システムとも、効率的な発信業務を実現しますが、Comdeskは「かけ放題プラン」によるコスト削減効果が大きく、より高い費用対効果を発揮します。
まとめ: 比較表付き
Comdesk LeadとTELE ALL ONEは、それぞれ異なる強みを持つCTIシステムです。
大量架電や短期間での成果を求める場合はTELE ALL ONEが適していますが、接続率や最終的な営業成果を重視する場合はComdeskが優れた選択肢となります。
特に、発信可能な電話番号の柔軟性やコスト削減効果に注目する企業にとって、Comdeskは大きな価値を提供します。
項目 | Comdesk Lead | TELE ALL ONE |
---|---|---|
回線 | 携帯・IP回線 | IP回線 |
通信の安定性(通話品質) | 非常に高い | 不安定 |
ライセンス | 6000円〜 通話料固定 | 99,000円(税込み)~/10席の場合 秒・3分課金 |
発信番号 | 070/080/090 | 050/0ABJ各種 |
受発信機能 | 受信・発信 | 受信・発信 |
通話録音 | ○ | ○ |
AIテキスト化品質 | 非常に高い | △ |
音声解析 | ○ | × |
音声解析分析・教育支援機能 | ○ | × |
リスト管理 | ○ | ○ |
架電補助機能 | オートコール | プレディクティブコール |
カスタムヒアリング項目 | ○ | × |
再コール設定 | ○ | × |
SMS | ○ | ○ |
CRM連携 | Hubspot, Salesforce, Slack, Zapier, Kintone, Zoho | Chat 連携, Salesforce, Kintone, Hubspot |
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