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2024.12.10
CRM連携

CTIとCRM連携の課題と解決策|営業効率アップの秘訣

#CRM連携

はじめに

CTI(電話システム)とCRM(顧客管理システム)の連携は、営業効率や顧客満足度を向上させる上で欠かせない仕組みです。通話履歴の自動記録ワンクリック発信(Click to Call)通話内容の分析など、業務改善に役立つ多くの機能を提供します。しかし、導入や運用時には設定ミスや技術的な課題で機能が十分に活用されないケースもあります。

本記事では、CTIとCRMの連携における代表的な課題とその解決策を詳しく解説します。具体的なノウハウや成功のためのポイントも網羅していますので、ぜひ参考にしてください。

よくある課題とその解決

1. Click to Callが動作しない

原因:

  • CRMに登録されている電話番号のフォーマットが統一されていない。
  • 使用中のブラウザでポップアップがブロックされている。
  • CTI設定がCRMのAPI接続情報と正しく同期していない。

解決策:

  1. 電話番号フォーマットを標準化
    CRM内で国際電話形式(例: +81-90-1234-5678)に自動変換するルールを設定しましょう。これによりフォーマット不一致によるエラーを防げます
  2. ブラウザ設定の最適化
    ポップアップブロック機能を無効にし、必要なブラウザ拡張機能を正しくインストールします。公式ガイドラインを確認することも重要です。
  3. 同期設定の確認
    CTI管理画面でAPIキーや接続情報がCRMと一致しているか再確認し、必要に応じて設定を更新します。

2. 通話ログがCRMに反映されない

原因:

  • CTIとCRM間のデータマッピングが正しく設定されていない。
  • CTIシステムが通話ログ送信時にエラーを起こしている。
  • CRM内でAPIユーザーに必要な権限が付与されていない。

解決策:

  1. データマッピングを見直す
    CRMのオブジェクト(例: 取引先、リード、商談)とCTIのデータ項目を正確に対応付ける設定を確認してください。
  2. エラー診断ツールを活用
    CTIシステムのログ出力機能でエラー箇所を特定し、問題箇所を修正します。
  3. API権限を適切に設定
    CRMでAPI専用ユーザーを作成し、必要なオブジェクトへの「作成」「編集」「参照」権限を付与します。

3. 音声解析データの精度が低い

原因:

  • 通話録音にノイズが含まれている。
  • 使用している音声解析エンジンが日本語に最適化されていない
  • 専門用語や固有名詞に対応できていない

関連リンク:
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音声品質が悪いとテレアポの成約率が落ちる理由|解決策についても解説

解決策:

  1. ノイズキャンセリング機能を活用
    録音時にノイズ除去機能を導入し、音声データの品質を向上させます。
  2. 日本語対応の高精度解析エンジンを選択
    Google Cloud Speech-to-TextやNTTの音声解析ツールなど、日本語対応に優れたエンジンを採用しましょう。
  3. カスタム辞書を活用
    業界特有の用語や重要キーワードを登録することで、音声解析の精度を改善できます。

CTIとCRM連携を成功させるための3つのポイント

  1. 事前準備を徹底する
    システム導入前に運用フローを可視化し、CRMとCTI間で生じるギャップを明確にします。また、必要なデータ項目をリストアップし、全ての連携ポイントを事前に設計しましょう。
  2. 継続的な改善を実施する
    運用開始後も定期的にテストを行い、新たな課題が見つかれば迅速に対応します。営業やサポートチームからのフィードバックを収集することも重要です。
  3. 専門家のサポートを活用する
    CRMやCTIに精通した技術者やデータコンサルタントを活用することで、トラブルを迅速に解決できます。外部サポートを取り入れることで、プロジェクトの成功率を高めましょう。

まとめ

CTIとCRMの連携は、営業効率化や顧客対応力の向上において欠かせない施策です。技術的な課題を適切に解決し、継続的な運用改善を行うことで、連携システムの最大効果を引き出せます。本記事で紹介した課題解決策や成功ポイントを参考に、効果的なシステム連携を実現してください。

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この記事を書いた著者 林楽騏

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