知らない番号から着信があったとき、出る前に相手が誰か・何の用件かを確認できる仕組みが「通話スクリーニング(着信スクリーニング)」です。iPhoneでは2025年秋配布のiOS 26から「不明な発信者をスクリーニング」という設定が追加され、聞き慣れない項目名に戸惑った方も多いはずです。言葉の意味やiPhoneでの設定方法に加え、電話をかける側に何が起きているかも、受ける側・かける側の両方の視点で扱います。
目次
電話の「スクリーニング」とは?
「スクリーニング」という言葉の意味
スクリーニング(screening)は、本来「ふるいにかける」「選別する」という意味の言葉で、健康診断のがんスクリーニングや採用選考の書類スクリーニングなどでも使われます。電話の文脈では、着信に出る前に相手の名前や用件を確認し出るかどうかを選別することを指し、「着信をスクリーニングする」「通話をスクリーニングする」も同じ意味です。
電話のスクリーニングでできること
電話のスクリーニングが動くと、知らない番号からの着信時にスマートフォン側が発信者へ「名前と用件を教えてください」と自動で案内を流し、話した内容を受信者の画面にテキストで表示します。受信者は着信音を鳴らさないまま内容を確認し、出る・出ない・折り返すを選べます。宅配便の再配達連絡や初めての取引先からの折り返しなど、連絡先未登録の必要な着信も同じ扱いになるため、テキスト化された用件を見て判断するのが実際の使われ方です。

通話スクリーニング・着信スクリーニング・通話フィルタリング — 呼び方の違い
呼び方は記事やメーカーによって分かれますが、いずれも「出る前に相手を確認して選別する」という中身は同じです。
- 通話スクリーニング:Android(Google Pixelなど)でも使われる一般的な呼び方
- 着信スクリーニング:着信時の動作に着目した呼び方
- 不明な発信者をスクリーニング:iOS 26でiPhoneに追加された設定項目名
- 通話フィルタリング:迷惑電話対策の文脈で使われることがある呼び方
iPhoneとAndroid(Pixel)での違い
スクリーニングという言葉自体はiPhone専用ではなく、Google Pixelを含むAndroidの一部機種にも通話のスクリーニング機能があり、電話アプリが応答前に自動で相手の用件を聞き取る点は共通しています。違いは、iPhoneの「不明な発信者をスクリーニング」が連絡先未登録の番号を対象にした設定であるのに対し、Android側は個別の着信ごとにその場で選べる操作性を持つ点で、設定手順は機種・OSバージョンにより異なるためAndroidをお使いの場合はお使いの端末の設定メニューをご確認ください。
iOS 26で何が変わったか
「不明な発信者をスクリーニング」で追加されたこと
iOS 26では、電話アプリの設定に「不明な発信者をスクリーニング」という項目が追加され、連絡先未登録の番号からの着信に上記の挙動を自動適用します。従来は「不明な発信者を消音」(連絡先未登録の着信を無音化する設定)のみでしたが、iOS 26からは無音化に加え「通話の理由を尋ねる」選択肢が増え、着信を無視せず用件を確認したうえで判断できるようになりました(対象はiOS 26以降のiPhone)。
設定手順(設定 > アプリ > 電話 > 不明な発信者をスクリーニング)
設定手順は次のとおりです。
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリ」→「電話」と進む
- 「不明な発信者をスクリーニング」をタップする
- 「しない」「通話の理由を尋ねる」「消音」から選ぶ
設定はいつでも変更でき、選んだ内容によって着信時の挙動が変わります。連絡先に登録している相手からの着信はこの設定の影響を受けず、対象になるのはあくまで連絡先未登録の番号からの着信です。
3つの選択肢の違い(しない / 通話の理由を尋ねる / 消音)

3つの選択肢は、着信音・発信者への案内・受信者に見える情報がそれぞれ異なります。「しない」は通常どおり着信音が鳴りこれまでと同じ挙動、「通話の理由を尋ねる」は連絡先未登録の着信で自動応答が働き発信者に用件を尋ねたうえで受信者へ通知、「消音」は着信音を鳴らさず履歴へ残すだけで用件の確認は行われません。どれを選ぶかで、必要な電話を取りこぼす可能性の大きさが変わります。
電話を受ける側から見たメリット
スクリーニングの一番のメリットは、迷惑電話や詐欺電話に出る前に用件を確認できることです。詐欺電話の多くは名乗り文句を話さない、あるいは無言のまま切るといった挙動を示すため、テキスト化された用件を見るだけで警戒すべき着信かどうかの見当がつきやすく、消音を選べば作業を中断されずに済みます。似た仕組みに、着信そのものを鳴らさない自動着信拒否の仕組みと設定方法がありますが、こちらは特定の番号をあらかじめ登録する機能で、迷惑電話の番号を把握している場合は着信拒否、初めての番号もいったん確認したい場合はスクリーニング、と使い分けられます。
「不明な発信者をスクリーニング」の注意点とデメリット
通話料・データ通信料はかかるのか
スクリーニングの通話料・データ通信料は契約している通信キャリアや料金プラン、海外ローミング時かどうかによって変わりえますが、断定できる公表情報は確認できていません。気になる場合は契約中のキャリアの案内ページやサポート窓口でご確認ください。特に海外渡航中やローミング利用時は課金が異なる可能性があるため、渡航前の確認をおすすめします。
必要な電話を取りこぼすリスク
スクリーニングは連絡先に登録の無い番号を一律に対象とするため、初めて連絡してくる取引先、配達業者、金融機関、行政機関などからの必要な電話も同じ扱いになります。「通話の理由を尋ねる」なら用件を見てから折り返せますが、「消音」の場合は着信に気づかないまま時間が過ぎることがあるため、初めての番号からの連絡が多い方は「通話の理由を尋ねる」を選んでおくと取りこぼしを減らせます。
特定の相手だけ解除する ——「既知としてマーク」の使い方
一度つながった相手を今後スクリーニングの対象から外したい場合は、履歴やスクリーニングされた着信の詳細画面から対象の番号を選び「既知としてマーク」を選択します。これで次回以降その番号はスクリーニングの対象から外れ、通常の着信として扱われます。
「発信先が応答できるか確認します」と流れたら ——かけた側に起きていること

あなたが電話をかけた側だった場合、相手のiPhoneでスクリーニングが働くと、自動音声で名前と用件の録音を求められることがあります。
発信者に流れる自動音声の中身
発信者(電話をかけた側)には、「名前と用件を録音してください。発信先が応答できるか確認します」(環境によっては「発信先が応答できるかどうか確認します」とも表示されます)という趣旨の自動音声が流れます。この時点では着信音は鳴っておらず、相手はまだ電話に出るかどうかを判断していません。営業電話の場合、この自動応答が流れた時点で「知らない番号」として扱われていることが分かります。
名前と用件を吹き込むとどうなるか
案内に従って名前と用件を話すと、その音声が相手のiPhone上でテキストに変換され画面に表示され、相手はそれを見て出るか・出ないか・折り返すかを判断します。要件が明確に伝わるほど電話に出てもらえる、または折り返してもらえる可能性が上がりますが、社名や用件を名乗らずに沈黙すると「用件不明の着信」としか伝わりません。
無言で切ると相手には何も残らない
自動音声に応答せずに電話を切ると、相手の画面には用件のテキストが残らず、着信履歴に「不明な発信者」とだけ記録されるため、後から見返しても誰からの何の用件だったかが分からず、折り返しは期待できません。営業電話をかける側にとっては、この自動音声で名乗るかどうかが、電話がつながるかどうかの分かれ目になります。
営業電話を行う企業への影響
受信者側のこうした動きは、営業電話をかける企業にとっては見え方が変わります。固定電話番号(0ABJ)やIP電話番号(050番号)からの発信は連絡先未登録として扱われやすく、スクリーニングの対象になりやすくなります。かけた側からは「電話がつながらなくなった」ように見えますが、実際には着信自体は届いており、相手が用件確認の前段階で判断を保留、あるいは折り返さない選択をしているケースが含まれます。テレアポやインサイドセールスなど発信件数の多い業務ほどこの影響を受けやすく、050番号とIP回線・携帯回線の違いは固定電話・IP回線・携帯回線の特徴の違いで解説しています。架電リストの件数やトークの質を見直しても、発信元の番号がスクリーニングの対象になっている限り応答率は底上げされにくい、という点が営業組織にとっての悩みどころです。
加えて、2026年10月には改正労働施策総合推進法によるカスタマーハラスメント対策が事業主の義務となるなど、電話業務を取り巻く環境は受け手側の機能面だけでなく制度面でも変わりつつあります(詳しくはカスハラ対策の義務化と企業に求められる実務対応をご覧ください)。
発信元の番号を携帯回線に変えると、届き方が変わる
架電リストの精度やトークスクリプトを変えていないのに、050番号や固定番号からの発信だけ「不明な発信者」として扱われ、用件を吹き込む段階で切られてしまう——これは番号の形式が連絡先未登録として判定されていることが背景にあります。
Comdesk Leadは、発信元を携帯回線(070/080/090発信)に切り替えられるCTIです。架電リストやトークスクリプトを作り直さずに、発信元の番号だけを携帯番号へ変更できます。インサイドセールス担当は個人のスマートフォンを使う必要がなく、発信・録音・履歴は管理画面側に残ります。Comdeskの公表値では、携帯回線(070/080/090発信)での接続率が平均20%向上したとされています(自社調べ・特定条件下の実績であり、効果を保証するものではありません)。
着信拒否されやすい電話の特徴
スクリーニングや着信拒否の対象になりやすい着信には共通した特徴があります。連絡先未登録の番号、050番号や海外番号、深夜・早朝の発信、短時間に同じ番号から繰り返しかかる連続架電は、いずれも警戒されやすい傾向があります。発信元の番号・時間帯・頻度の3点を見直すことで対象になる可能性を下げられ、つながらなかったときはすぐかけ直さず時間を空けて再架電するほうが警戒されにくくなります。
接続率を守る3つの対策
営業電話が着信拒否されにくくなる対策は、大きく3つに分けられます。

対策1:携帯番号(070/080/090)から発信する
最も効果的な対策は、050番号ではなく携帯番号(070/080/090)から発信することです。連絡先未登録の判定は番号の形式にも左右されるため、携帯番号への切り替えで対象から外れやすくなりますが、個人のスマートフォンをそのまま使うと発信履歴や録音が会社側で管理できないため、営業に社用携帯(スマホ)が必要な理由のとおり社用の携帯番号を用意し、会社側で管理できる状態にしておくことが前提です。
対策2:架電前にSMSで要件を伝える
電話をかける前に、SMSで簡単な要件と会社名を伝えておく方法です。事前にSMSが届いていれば、着信時にスクリーニングで用件を尋ねられても受信者は「あの件の電話だ」と見当をつけやすく、飛び込みの発信より警戒感を下げる効果が見込めます。
対策3:架電タイミングを最適化する
同じ相手でも、架電するタイミングによってつながりやすさは変わります。一度つながらなかった相手への折り返しは時間を空けすぎずに行うほうが要件を覚えていてもらいやすく、時間帯別のつながりやすさを記録して架電のタイミングを見直すことも対策のひとつです。折り返しの速さや時間帯の工夫は通電率を上げるための4つのコツで扱っています。
SMSと再コールを、架電画面から離れずに回す
直前の2つの対策——架電前のSMS送信と、時間を空けない再コール——は、実行できれば効果が見込める一方、架電ツールとは別のツールや手作業で回すと、誰にいつ何を送ったか、いつ折り返す予定だったかが担当者の記憶と手元のメモに頼ることになります。
Comdesk Leadは、SMS送信(テンプレート可・携帯/IP両回線)を架電画面から離れずに行えるほか、再コール設定でその場で次の架電予定を登録できます。携帯回線・IP回線のどちらから発信した番号からでも同じ画面でSMSを送れるため、回線を使い分けている組織でも操作を覚え直す必要はありません。ダッシュボード(発信総数/つながり率/時間帯別/ユーザー別)には時間帯別のつながり率が表示されるため、「何時にかけるか」を担当者の勘ではなく自組織の実測から決められます。
Comdesk Leadで接続率を改善する方法
電話を受ける側にとって、スクリーニングは着信を選別できる機能で、今後も対応機種や精度が広がっていくと考えられます。かける側の営業活動にとっては、この動きを止めることはできないため、「出てもらえる状態」をどう作るかが対策の軸になります。
Comdesk Leadとは
Comdesk Leadは、携帯回線と連動できる国内唯一のインサイドセールス特化CTIです(携帯回線連携における技術特許取得済み)。IP回線と携帯回線を1画面で切り替えて運用でき(契約形態によります)、CRM/SFAはSalesforce・HubSpot・kintone・Zohoと連携し、Zapier経由でのハブ連携にも対応します。電話・記録・分析をひとつの管理画面でまとめて扱う構成のため、複数のツールを併用して情報が分散する状態を避けやすくなります。
携帯番号発信の仕組みと効果
電話業務の中心となるのが携帯回線(070/080/090発信)です。営業担当者個人のスマートフォンではなく、Comdesk Lead経由で携帯番号から発信・着信・録音を行えるため、スクリーニングの対象になりやすい050番号・固定番号からの発信に頼らずに済みます(携帯回線での通話録音の対応キャリアはSoftBank・docomo・auです)。発信元の番号が携帯回線に変わることで、相手の連絡先に「知らない番号」として残っていたとしても、次回以降は着信履歴を通じて認識されやすくなります。
導入実績と対象企業
導入実績はComdeskの公表値で1,100社以上・30,000ユーザー以上です。外出先や在宅からの架電が多い営業組織、インサイドセールスを立ち上げたい企業、携帯番号での発信履歴を一元管理したい企業などが対象になります。業種・規模を問わず、電話を使った新規開拓や既存顧客フォローを行う営業組織であれば導入を検討する余地があります。拠点が複数に分かれている組織や、在宅勤務のメンバーが多い組織でも、クラウド上の管理画面から発信状況を確認できるため、拠点をまたいだ運用がしやすくなります。
こんな課題を抱えている企業に特におすすめ
スクリーニングやフィルタリングが今後さらに広がっていくことを踏まえると、次のような課題を抱えている企業には特に向いています。
- 050番号や固定番号からの発信で着信拒否・スクリーニングに悩んでいる
- 営業担当者の個人スマートフォンで架電しており、履歴や録音が会社側に残らない
- 架電後の入力作業に時間を取られ、次の架電に移るまでに時間がかかっている
- 拠点や在宅勤務など、離れた場所にいるメンバーの架電状況を把握しづらい
通話の録音・要約・活動履歴自動生成(録音→要約→活動履歴)により、担当者は架電後の入力に時間を使わずに次の架電へ移れます。管理側は「つながらない」の原因が番号なのか時間帯なのかリストなのかを、記録から切り分けられます(CRM連携はSalesforce・HubSpot・kintone・Zohoに対応、Zapier経由のハブ連携もあります)。
- 料金プラン・初期費用の詳細
- 機能一覧・対応CRM/キャリア
- 業種別の導入事例・改善数値
- 導入の流れ・サポート体制
まとめ
電話の「スクリーニング(着信スクリーニング・通話スクリーニング)」は、着信に出る前に相手の名前と用件を確認できる仕組みです。iPhoneでは「しない」「通話の理由を尋ねる」「消音」の3つから選べ、通話料はキャリアの案内で確認しておくと安心です。特定の相手だけ通したい場合は「既知としてマーク」で解除できます。
電話をかける側にとっては、この仕組みが広がるほど、050番号や固定番号からの発信は「不明な発信者」として扱われやすくなります。受ける側にとって便利な機能である以上、かける側は発信元の番号や架電のタイミングを見直し、出てもらえる状態を作る側に回る必要があります。
受ける立場では、設定を一度見直しておくだけで、迷惑電話への警戒と必要な電話の取りこぼし防止を両立させやすくなります。かける立場では、番号・タイミング・事前のひと言(SMSでの要件連絡など)という小さな工夫の積み重ねが、つながるかどうかを左右します。どちらの立場でも、「なぜこの着信がこう扱われているか」の仕組みを知っておくことが、最初の一歩になります。
※本文中の効果数値(携帯回線発信での接続率 平均20%向上)はComdesk Leadの自社調べによる特定条件下の実績であり、すべての利用環境において同じ効果を保証するものではありません。