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2024.11.05
生成AI

AIの新しい対話体験—「GPT-4 with Canvas」で広がる創造性

#ChatGPT-4o #Claude

はじめに

AI技術は急速に進化を遂げ、私たちの生活や仕事に大きな変革をもたらしています。その中で、GPT-4 with CanvasはAIとの対話における新たなマイルストーンとなります。本記事では、AIとのやりとりがどのように進化してきたのかを振り返りつつ、GPT-4 with Canvasが提供する新しい体験について紹介します。従来の対話型AIを超えた「より視覚的で直感的なコミュニケーション」の可能性に注目します。

GPT-4o with canvasとは? 

GPT-4o with canvasは、OpenAIが開発した最新の言語モデルGPT-4に、視覚的な整理やコラボレーション機能を追加したツールです。

  • GPT-4の基本説明:GPT-4は、高度な自然言語処理能力を持つAIで、人間のような対話を可能にします。大規模なデータセットを基に学習しており、質問応答、文章生成、アイデア提案など幅広い用途に対応しています。
  • Canvasの機能:Canvasは、対話をビジュアルに整理し、情報を直感的に扱えるようにする機能を持っています。内容をドラッグ&ドロップで整理したり、複数のアイデアを同時に展開したりすることで、AIとの対話がより有機的で創造的なものになります。
  • 従来との違い:GPT-4 with Canvasを使うことで、従来のチャット型AIよりも視覚的に情報を整理し、より深く理解しやすくなります。特に複雑なトピックに関して、視覚的なアプローチは非常に有効です。

Canvasの基本的な使用方法

モデルの選択

「GPT-4o with canvas」というモデルを選択します。

文書生成

本記事では、GPT-4o with canvasを用いて企画書を作成していきます。モデル設定を変更したら、まず、下記のようなプロンプトを入力します。

すると、ユーザーインタラクティブなcanvas画面が出てきます。画面の赤枠内では、直接アウトプットを編集することができます。WordやGoogle Docsを編集する要領と全く同じです。

続いて、右下のペンのイラストをクリックすると、次の5つの機能が出てきます。

  1. 絵文字追加
    1. 文中に適切な絵文字を追加してくれます。適切な使用シーンとしては、SNSの投稿文の生成などがありそうです。
  2. 最終修正
    1. 文調などを統一し、最終調整を行ってくれます。
  3. 文章レベルの調整
    1. 文章の読解レベルを大学院レベルから幼稚園レベルまで調整することができます。
  4. 文章の長さ調整
    1. 文章を最長で75%長くし、最短で75%短縮することができます。
  5. 編集提案
    1. 文章の改善提案やコメントをしてくれます。

プログラミング

GPT-4oを用いてプログラミングを行う例も見ていきましょう。直接的なコード編集はもちろんですが、右下の矢印をクリックすると次の5つの機能があります。

  1. コメント追加
  2. ログ修正
  3. バグ修正
  4. プログラミング言語の変更
  5. コードレビュー

上記の便利な機能が追加されたことで、GPT-4o with canvasを用いて行うプログラミングのUXは大幅に向上しました。

Claude Artifacts と比較

GPT-4 with CanvasとAnthropicのClaudeが提供するArtifacts機能を次の2つの軸から比較してみます。

  1. インタラクティブ性:GPT-4o with canvasでは、アウトプットの編集が簡単にできるのに対して、Claude Artifactsではまだ行えません。文章の長さ調整や読解レベル調整などもGPT-4o with canvasには搭載されていることを鑑みると、インタラクティブ性に関してはGPT-4o with canvasはClaude Artifactsに勝ります。
  2. プログラミング結果や生成結果の視覚表現:以下のようにClaude Artifactsでは、図化やプログラミング結果の表示を視覚的に行うことができますが、GPT-4o with canvasではそのような機能が搭載されていません。

どちらにもそれぞれの利点があるため、用途に合わせて使い分けができると一番いいですね。

今後の可能性と展望

GPT-4 with Canvasは今後も進化し続けるでしょう。他のAIツールやアプリケーションとのシームレスな連携、プレゼンテーションソフトやドキュメント管理ツールとの統合、そしてモバイルデバイスでの利用を通じて、いつでもどこでもAIとの対話を可能にし、ビジネスから個人利用まで幅広い分野での活用が期待されます。

結論

GPT-4 with Canvasは、AIとの対話を「より人間的に、より直感的に、そしてより創造的に」するための新たな一歩です。このツールは、個人の創造性を引き出し、チームでのコラボレーションをより円滑にします。文書作成やプログラミングの効率化にも寄与するこのツールを、ぜひ試し、その可能性を体験してみてください。

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この記事を書いた著者 髙橋 弘考

同志社大学在学中に豪州にて起業。卒業後Webマーケ企業の社長室に配属、経営企画に携わる。翌年タイ法人の立ち上げ、現地CEOに就任し、コールセンターやオフショア開発拠点の立ち上げ。2013年より当社設立。初期プロダクト開発責任者。

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