
日々の業務で、営業電話や自動応答の勧誘電話に悩まされた経験はありませんか?「仕事の手が止まってしまい煩わしい」「面倒な電話に出たくない」と感じることは、意外と多いものです。
スマホや固定電話に簡単に設定するだけで、迷惑電話をブロックし、必要な連絡だけを受け取れるようになります。本記事では、自動着信拒否の仕組みや設定方法を解説します。
目次
自動着信拒否とは?

自動着信拒否とは、あらかじめ登録した番号や迷惑電話を自動でブロックし、着信を拒否する機能のことです。
スマートフォンや固定電話に設定するのが一般的で、迷惑な営業電話・勧誘電話・詐欺電話をブロックできます。また、設定によっては非通知番号やなども自動で拒否できます。
「自分が受けたい電話だけを通す」仕組みを作る、便利な機能だと考えると分かりやすいでしょう。
自動着信拒否の仕組み
自動着信拒否の仕組みは、主に「ブラックリスト方式」「AI判定」「データベース照合」とに分かれます。
以下でそれぞれについて解説します。
ブラックリスト方式
ブラックリスト方式は、あらかじめ受け取りたくない電話番号をブラックリストとして登録し、該当する着信だけを自動的にブロックする仕組みです。
登録された番号からの着信であれば、着信音を鳴らさずに拒否したり、留守番電話へ自動転送したりできるのが特徴です。電話に出る手間やストレスを減らす、最も基本的な仕組みとして活用されています。
受け取りたくない電話を明確に指定して着信を遮断する仕組みなので、特定の迷惑電話対策に役立ちます。
ただし、未登録の番号や新たに出現した迷惑番号には対応できない点がデメリットです。
AI判定
AI判定方式は、人工知能(AI)が電話の発信パターンや特徴を分析し、迷惑電話か判断して着信をブロックする仕組みです。
例えば、短時間に大量の発信を行う番号や、過去に迷惑電話として報告された番号と類似したパターンを持つ電話は、AIが自動的に判定して着信を拒否します。ユーザーが番号を登録しなくても使えるシステムで、新たに現れる迷惑電話や不審な番号にも対応できるのが大きな特徴です。
一方、判断の精度はAIの学習データやアルゴリズムに依存するため、稀に誤判定で通常の電話がブロックされる場合もあります。
データベース照合
データベース照合方式は、外部の迷惑電話データベースと着信番号を照らし合わせて判定する仕組みです。
電話会社やセキュリティサービス事業者が保有する迷惑電話情報をもとに、着信があった瞬間に番号を自動照合し、危険性が高いと判断された着信をブロックします。
メリットとして、個人で番号を登録しなくても、すでに報告・蓄積されている迷惑番号に対して即座に対応できる点が挙げられます。
利用者全体の情報を活用するため、詐欺や悪質な営業電話など、広範囲に出回る番号への対策に強みがあります。
通常の着信拒否との違い
通常の着信拒否は、「ブラックリスト方式」のことを指します。迷惑だと感じた番号をその都度登録し、次回以降の着信を拒否する仕組みです。
基本的には手動設定が前提となり、登録していない番号はそのまま着信します。「特定の番号を手作業で後から止める」仕組みであり、実質的には「手動着信拒否」とも言われています。
自動着信拒否が必要とされる理由

近年、営業電話や詐欺まがいの勧誘など、望まない着信に悩まされるケースが増えています。
こうした背景から、自分で都度対応するのではなく、あらかじめ迷惑電話を防ぐ仕組みとして「自動着信拒否」の重要性が高まりました。ここでは、自動着信拒否が求められている理由について解説します。
迷惑電話・営業電話の増加
近年、インターネットや名簿情報の流通拡大により、個人・法人を問わず電話番号が広く活用されるようになっています。
無差別な発信が行われやすく、自動発信システムを利用した大量架電により、短時間で多くの相手へ電話をかけるケースも珍しくありません。
こうした状況では、都度対応して番号をブロックするだけでは追いつかないこともあります。そのため、着信時点で迷惑電話を自動的に判定・拒否できる仕組みの必要性が高まるようになりました。自動着信拒否は、増え続ける不要な電話への現実的な対策として注目されています。
業務効率の低下を防ぐため
営業電話や勧誘電話に、「手間に感じる」「対応するのが面倒だ」と感じる人は少なくありません。
特に、仕事中の最中に突然かかってくる電話は、内容に関わらず負担になりやすいものです。また、番号を変えて繰り返しかかってくる場合、その都度着信拒否を設定する必要があり、対応が煩雑になることも。
業務効率化のためには、利用者が個別にブラックリスト登録をし続けるのではなく、一定の条件に基づいて着信を制御できる仕組みが求められます。
自動着信拒否は、不要な電話への対応負担を減らし、安心して電話を利用するための手段として活用されています。
セキュリティ対策(詐欺・フィッシング)
電話をきっかけとした詐欺や個人情報の聞き出しといった被害は、手口が巧妙化していることもあり、警戒が必要です。
時には実在する企業や公的機関を名乗るケースもあり、受け手が不審に気づきにくい場合も。また、音声ガイダンスを使って特定の番号を押させ、折り返しを誘導する「ボイスフィッシング」の手法なども報告されています。
実例として、「インターネットバンキングの利用に関して手続きが必要」「法人税の申告について直ちに確認したいことがある」などと言葉巧みにメールアドレスを聞き出し、フィッシングメールを送付して会社情報を抜き取る詐欺も起きています。
セキュリティ教育に力を入れていても、個人ごとに異なるリテラシーだけに依存するのはリスクです。
確実に詐欺電話をブロックするには、着信の段階で不審な番号を判定し、「そもそも着信しない仕組み」にすることが欠かせません。
自動着信拒否は不審な電話への接触機会を減らす役割を果たすため、少しずつニーズが拡大しているのです。
自動着信拒否のメリット

不要な電話への対応は、時間や手間だけでなく、精神的な負担にもつながります。
自動着信拒否を活用することで負担を軽減し、安心して電話を利用できる環境を整えていきましょう。ここでは、自動着信拒否を導入することで得られるメリットについて解説します。
不要な対応時間を削減できる
自動着信拒否を利用すると、不要な電話に対応する時間を削減できます。
営業電話、勧誘電話、不審な番号からの着信にその都度出て内容を確認する必要がなくなるため、本来の業務に割く時間を妨げられることもありません。
特に、法人用の電話に不要な着信対応が積み重なると、生産性に影響する場合もあります。
自動的に着信を制御すると重要な連絡に集中しやすくなり、電話対応の効率化が実現することがメリットです。
ストレス軽減
自動着信拒否を活用することで、電話対応に伴うストレスの軽減も可能です。
知らない番号からの着信や度重なる迷惑電話は、相手にするだけで疲れるもの。特に、繰り返しかかってくる営業電話や勧誘の電話は、対応そのものが心理的な負担になりやすいものです。
自動着信拒否を設定しておけば、不審な番号や不要な電話を事前に制御できるため、「またかかってくるのではないか」「また同じような電話か」というストレスを減らせます。
着信のたびに身構える必要がなくなり、日常生活や業務に集中しやすくなるのもポイント。結果として電話に対する過度な警戒心が和らぎ、安心して端末を利用できる環境が整います。
コールセンターの生産性向上
自動着信拒否は、コールセンターの生産性向上にもつながります。
いたずら電話や無言電話を事前にブロックできれば、オペレーターが本来対応すべき問い合わせに集中できる環境を整えられます。また、不要な通話に時間を取られなくなることで、本来の顧客に対応できる時間をたっぷり確保できることもメリットです。
また、着信の段階で一定のフィルタリングが行われることで、待ち時間の短縮や回線の有効活用にもつながります。
結果として、限られた人員や設備を効率的に活用できるからこそ、生産性向上を目的に自動着信拒否を導入する企業が増えているのです。
自動着信拒否の設定方法

自動着信拒否を活用するには、利用している端末やサービスに応じた設定が必要です。
ここでは、それぞれの設定方法の概要とポイントを分かりやすく解説します。
iPhoneで自動着信拒否する方法
iPhoneでは、本体の設定機能を使って着信を制御できます。
- 「電話」アプリを開く
- 着信履歴から対象の番号横の「i」マークをタップ
- 「この発信者を着信拒否」を選択
これで、指定した番号からの電話やメッセージをブロックできます。また、電話帳に登録していない電話番号を全てブロックすることも可能です。
- 「設定」アプリを開く
- 「電話」をタップ
- 「不明な発信者を消音」をオンにする
この設定を有効にすると、連絡先に登録されていない番号からの着信は音が鳴らず、直接留守番電話へ送られます。着信履歴には残るため、必要に応じて後から確認してもよいでしょう。
Androidで設定する方法
Androidでは、標準の電話アプリや端末の設定から着信拒否を行えます。
機種やOSバージョンによって表示は多少異なりますが、基本的な流れは共通しています。
- 「電話」アプリを開く
- 着信履歴から対象の番号を選択
- 「ブロック」または「着信拒否」をタップ
また、「非通知番号をブロック」などの項目をオンにしておくと、発信者番号が表示されない着信を自動で拒否できます。
固定電話での設定方法
固定電話でも、機種本体で自動着信拒否を設定できます。
具体的な設定方法は機種により異なるので、取扱説明書をチェックしましょう。主に、以下のような設定が可能です。
- 特定番号の登録拒否(ブラックリスト登録)
- 非通知・公衆電話・海外番号の着信拒否
- 着信前に警告メッセージを流す機能
設定は、「メニュー」や「迷惑電話対策」などの項目から行うのが一般的です。
ビジネスフォン・CTIでの設定方法
会社で使うビジネスフォンやCTIでは、管理画面上で着信制御できることが多いです。
個別端末ごとではなく、システム全体で一括管理できるので、膨大な電話回線を設けている大規模コールセンターなどでも設定に手間取ることがありません。
設定方法や操作手順はメーカーやサービスによって異なるため、管理マニュアルやサポート窓口を確認しながら導入・運用しましょう。
「CTIとは?電話業務を効率化する仕組みとメリットをわかりやすく解説」では、CTIの基本について解説しています。
企業向けの便利システムをお探しの方は、ぜひご覧ください。
おすすめの自動着信拒否サービス・アプリ

おすすめの自動着信拒否サービス・アプリとして、以下が挙げられます。
| サービス・アプリ名 | 対象 | 特徴 | おすすめの活用シーン |
| Comdesk Lead | 法人向けCTIシステム | CTI機能搭載のアウトバウンド電話システム。API連携や通話録音、文字起こしなど多彩な機能で業務全体を効率化できる。 | 企業の電話業務全体効率化や、迷惑電話や着信の制御をしたいときに |
| Dialpad | ビジネス・法人向け | スパム判定に応じた着信ブロックや、匿名・高スコア迷惑電話の制御機能が充実。CRMとの連携も可能。 | ビジネスの電話運用と迷惑電話対策を両立したいときに |
| J:COM自動迷惑電話ブロック | 固定電話向け | ケーブルテレビ回線を活用した、固定電話向けの迷惑電話自動ブロックオプションサービス。 | 家庭や事務所の固定電話で迷惑電話を減らしたいときに |
| Calls Blacklist – 着信拒否 | Androidアプリ | 番号を手動登録・リスト化してブロックできる無料アプリ。迷惑電話番号検索機能もあり。 | Androidスマホで番号ベースの簡易ブロックをしたいときに |
| Callblock | iPhone向け | 発信者番号に応じて不要な電話やSMSをブロックできるシンプルアプリ。設定後は自動制御が可能。 | iPhoneで手軽に迷惑電話・SMSブロックしたいときに |
どのサービスを選ぶかは、利用シーン(スマホ・固定電話・企業用途)や求める制御の精度・機能によって変わります。
用途に適したサービスを選ぶことで、日常の電話ストレスを軽減していきましょう。
自動着信拒否の注意点

自動着信拒否は便利な機能ですが、設定内容や運用方法次第では、却って不便なシステムになってしまうケースがあるので注意しましょう。
ここでは、導入前に確認しておきたい注意点や、トラブルを防ぐためのポイントを解説します。
重要な電話を拒否するリスクがある
自動着信拒否は迷惑電話対策として有効ですが、設定次第では本来受け取るべき電話まで遮断してしまうリスクがあります。
たとえば、取引先の新しい番号、警察・役所・病院などの公共機関、宅配業者のドライバーなどをブロックしてしまうことも。特に「不明な発信者を一律で拒否する」「非通知をすべてブロックする」などの設定にしていると、利便性と引き換えに取りこぼしが発生しやすくなります。
ビジネス用途では、見込み顧客からの折り返し電話を逃す可能性もあるため、完全遮断ではなく「消音して履歴に残す」「ガイダンスへ転送する」などの設定を検討しましょう。
定期的に着信履歴や拒否リストを確認し、必要に応じて例外登録を行うなど、運用面での見直しも欠かせません。
迷惑電話を完全に防げるわけではない
自動着信拒否を導入しても、すべての迷惑電話を100%遮断できるとは限りません。
迷惑業者は、番号を頻繁に変更したり実在する番号を偽装したりすることも。ブラックリスト方式だけでは対応しきれず、AI判定やデータベース照合型のサービスでも、新たに発生した番号や判定基準をすり抜けて着信が届く可能性はあります。
そのため、自動着信拒否は「万能な防御策」ではなく、あくまでリスクを軽減する手段と捉えることが重要です。
設定内容を定期的に見直す、複数の対策を組み合わせるなど、継続的な運用によって効果を高めていきましょう。
自動着信拒否を最大限活用するコツ

自動着信拒否は、ただ設定するだけでは十分な効果を発揮できません。目的や利用環境に合わせて適切にカスタマイズし、定期的に見直すことではじめて効果を最大化できます。
ここでは、重要な電話を逃さずに迷惑電話を減らす、実践的な活用ポイントを解説します。
ホワイトリストを作る
「未登録番号をブロックする」「AI判定で自動拒否する」など強めの設定をしている場合、ホワイトリストがないと重要な電話を逃すリスクが高まる
その際は、「拒否する番号(ブラックリスト)」だけでなく「必ず通す番号(ホワイトリスト)」を作りましょう。特に、取引先、病院・学校・保険会社など緊急性のある連絡先、社内メンバーや関係部署の番号などは優先的にホワイトリストへ入れます。
法人利用であれば、部署ごとにホワイトリストを管理したり、CRMと連携して顧客番号を自動登録したりすると、機会損失を防ぎながら迷惑電話対策を強化できます。
定期的に拒否リストを更新する
自動着信拒否の効果を維持するには、拒否リストを定期的に見直し・更新することが欠かせません。
迷惑電話の発信元は固定でなく、番号を変えてかかってくるケースもあります。一度登録しただけで放置していると、新しい迷惑番号に対応できません。月1回など定期的に拒否履歴を確認したり、誤って登録した番号がないかチェックしたりしながら、ブラッシュアップするのがポイントです。
法人の場合、担当者任せにせず「管理ルールを決める」「更新担当を明確にする」ことで継続的な運用にしていきましょう。
よくある質問

最後に、自動着信拒否に関する「よくある質問」を紹介します。
自動着信拒否は無料で利用できますか?
スマートフォン本体に標準搭載されている着信拒否機能や、手動で番号を登録してブロックする機能は、追加費用なしで使えます。
また、無料アプリなどを使えば、コストゼロで自動着信拒否できるのもポイントです。
自動着信拒否を設定すると重要な電話まで拒否されませんか?
重要な電話まで拒否されるリスクがゼロなわけではありません。
特に、AI判定など「ブロックするべきか」の判断を他に依存する場合、取引先の新しい番号などをブロックしてしまうことも。完全遮断ではなく「制御」に留めるなど工夫し、取りこぼしのリスクを抑えましょう。
法人でも自動着信拒否を導入するべきですか?
法人こそ、自動着信拒否を導入するべきという声もあります。
企業には、営業電話・勧誘・間違い電話・無言電話など、業務に直接関係のない着信が一定数発生します。これらに都度対応していると担当者の時間が奪われ、生産性低下や対応ストレスにつながるので注意が必要です。
困ったときは、CTIなど企業向けの便利なサービスを活用することで、拒否だけでなく分析・振り分け・録音連携まで可能になります。
単なる迷惑電話対策を超えた業務改善をしたいときに、検討してみましょう。
まとめ
自動着信拒否は、迷惑電話や不要な営業電話を自動で判定・ブロックする仕組みです。
ブラックリスト方式、AI判定、データベース照合などの仕組みによって、手動対応の手間を減らしながら効率的に着信を制御できます。
法人の場合、電話の振り分けや分析と組み合わせることで、業務効率の向上にもつながります。
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